2009-01-01から1年間の記事一覧

『とある飛空士への恋歌3』

犬村小六 ガガガ文庫 空戦ファンタジー。 あざといともいえるし、私の好きなタイプではないが、巧い。唸らされるくらいに巧い。圧倒的によくできていると思う。 恋歌はたいしたことないと思っていたのだが、書ける作家はこのくらい書けるということか。 ぶっ…

自分で作品を書いてみて分かったことは、

一作目はまだ良いけれど、三作目四作目ともなってくると、明らかにキャラクターが足りなくなる。主人公、乃至はそれに準ずる誰かは、ある程度自分に近いキャラになるし(近いといっても程度問題だが)、ヒロインもある程度自分の好きなキャラになる(近いと…

ガガガは一次落ちでした。

そういえば、この前、電撃一次落ち作品を読み返してみた。 細かい表現上の粗はいくらでも見つかったが、全体的には、悪くはなかった。 つまり、悪くなかった、ということは、事実としては一次落ちなのだから、悪くないという程度では、全然足りない、という…

個人的に、

今が一番輝いている時、みたいな話は、少し苦手だ。 登り切ってしまえば後は落ちるしかない訳で、そのきらめきが切ない。 と、『よつばと!』を読んで思った。

『わるぷるキス!2』

内山靖二郎 MF文庫J 異能バトル付ハーレムラブコメ。 いろいろ欠点も多いが、個人的に好きな話だ。 と思ったが、一巻の感想書いてないな。一巻の内容かなり忘れていたので戸惑う箇所もあったが、別にどうでも良かった。この巻の内容もどうせすぐ忘れるだ…

エンタメの基本型として、

主人公はピンチに追い込まなければならない。 しかし、怪我をしたりとか事故に巻き込まれて遅刻したりとか、安易にこれを用いすぎると、それでも勝つ主人公はどんだけ強いんだよ、ということになって、かえって興ざめになってしまう。 というのが、弱虫ペダ…

個人的にだが、

GA文庫の発売日(15日発売)は巧いと思う。 電撃文庫(10日発売だがかなり早く並ぶ)と富士見F(20日発売で書店に並ぶのもぎりぎり)の間の、ちょうど何もない時期。 割と本屋の棚も確保できてるし、他に何もなければつい手が伸びしまうこともある。 私み…

『ディーは人型魔装具です。』

淺沼広太 MF文庫J ラブコメ的バトル風ラブコメ。 ラブコメのようなバトルもののようなラブコメ、っつうことで、MFの得意な例のあれだ。王道ものなので、安定して面白い。 が、ツンデレ女は少しテンプレ過ぎか。 舞台設定を異世界日本にしてあるが、素直…

ストーリー

ラブコメを書くのは難しい。 例えば、ラブコメに比べて戦記モノは簡単だ。戦記モノは、敵が出てこなければ話にならない上に、敵を倒せば話は終わる。そうじゃない戦記モノもあるかもしれないが、基本は単純だ。敵が出ました、敵を倒しました、終わり。これで…

受領はがき

小学館ライトノベル大賞の受領はがきが届いた。 なんか違和感があるなあ、と思ってよく見たら、消印が押してない。まあ、印刷されてるから、使うことは難しいだろうけど。 年賀状と同じ扱いなのか。

今日投函してきた小学館ライトノベル大賞向け応募原稿を自分で読んで思うこと。

昔は、私の文章は一つ一つはそれなりだが前後の繋がりが悪い、と思っていた。 今、私の文章は、頭から読めばそれなりだが一文だけ取り出すと全然洗練されていない、ように思える。 少しは前進したのだろうか。 一歩進んで二歩下がる。

ラブプラス

http://d.hatena.ne.jp/count-zero/のオフ会に参加。 しかし、10人以上集まって、ラブプラスをプレイ中なのが俺一人っつーのには、絶望した。おたくの方向性が違うのだろうか。 いろいろと有意義な話も聞けたのだが、ここにメモする訳にはいかないので、ラブ…

無理だ

一度作ってしまったシーンに後からギャグを入れるのは、難しい。 少しでもギャグが入っているなら、それを膨らませることは、まだしもできる。

『神様の言うとおりっ!』

西村悠 電撃文庫 異能ファンタジー風ラブコメ。 割と普通のラブコメで、私としては面白かった。神の実験で主人公が死んでしまって、という、ドタバタタイプのラブコメだが、あまりドタバタしていないところが良い感じなのか。 中身は、全三話の連作。第一話…

刹那のイグザルト1 かしずきたちの教室

市川丈夫 富士見ファンタジア文庫 ストレートな現代異能バトル。 (携帯も出てくるし、現代だろう) 主人公が押される→ヒロインがピンチに→主人公の新能力発動→勝利、という、かなり直球ストレートな展開で、面白い。 ファンタジアらしく主人公が最初から強…

多分、

ラブコメのストーリーがテンプレだったりするのは、ラブコメはストーリーを楽しむものではない、からなのだろう。 バトルもののストーリーがテンプレなのは、バトルものはストーリーを楽しむものではないからオッケーだ。

電撃の缶詰に

名前が載っていなかった。電撃小説大賞は一次選考で落選のようだ。 やっぱり駄目だったか、と書くとただの強がりになってしまうので書きたくないが、あー駄目だったあ、という感じ。 考えてみれば、初投稿で一次通過するような才能が俺にある訳がなかったか…

クラブサンデー

(http://club.shogakukan.co.jp/)とかに載っている新人の読切漫画の多くは、明らかに何かが足りない。展開がテンプレとか、尺が違うとか、足りないシーンがあるとか。 自分の書く作品は、客観的にはもっと足りないのだと思うと、頭が痛い。 あと、足りない…

ダブルアーツ

私の男子的意見では、男に直球の恋愛小説はきつい。 砂糖は甘くて美味しいが、砂糖を日常的に舐める奴はいない。恋愛小説は面白いけども、それ一本では、男性にはきつい、のではないだろうか。人はパンのみに生きるにあらず。恋愛だけが人生じゃないよと、(…

キャラクター小説の主人公には受身キャラが合う

主人公を能動キャラにすると、周囲の人間は主人公に巻き込まれる形になるので、周囲の人間のキャラクターが立て難い。 主人公を受身キャラにすると、周囲の人間は、主人公や物語を引っ張る形になるので、キャラクターが立てやすい。 主人公がぐいぐい物語を…

『らいか・デイズ 8』

むんこ 芳文社 この漫画、昔は、来華×小西、マッキー×竹田にするのだと思っていた。 思うのだが、多くの男性読者にとって、より身近に感じることができ、共感ができ憧れるキャラクターは、竹田よりも小西、ではないだろうか。 作者が女性で読者が男性だから…

『疾走れ、撃て!2』

神野オキナ MF文庫J 架空世界の日本を舞台にしたファンタジー戦記。 日常というか、非戦闘部分が詳細に描けていて、面白い本だと思う。架空でも日本だから、ということもあるだろうが(秋葉原から新宿に行くには、神田ではなく御茶ノ水で乗換えだ)。 サ…

「だろう」「でしょう」

という言葉は、相手に対して同意や確認を求める意味合いで使えるが、この用法は、書き言葉では伝わりにくいような気がする。 ・丘の上に教会があるだろう。 ・彼は音痴だろう。 ・僕は馬鹿だろう。 上二つは違う意味に取れ、最後のは意味が通じにくい。 口語…

『本日の騎士ミロク1』

田口仙年堂 富士見ファンタジア文庫 割と標準的なファンタジー。 ストーリーは、無茶苦茶良くもないが、悪くはなく。キャラクターも、無茶苦茶良くもないが悪くはなく。世界観も、無茶苦茶良くはないが悪くもなく。バトルも、無茶苦茶良くもないが悪くもなく…

メモ

二日続けて(全部を)推敲すると、(多分)だれる。 つまり、土日で二回推敲できると計算すべきでない。 二回の推敲が必要ならば、日曜日にやって、次は土曜日。

調べたいことがあって、

ジャガイモのウィキペディアを見たのは、昨日のことだ。 今日、ある漫画を読んだら、ウンチクの部分が、ほぼそれの丸写しだった。 元ネタが同じだったのかもしれないが。

巷で話題になっている、

某移籍漫画家のサイトに書かれた編集者への恨みつらみ。 あれは、漫画家の立場から書かれているにもかかわらず、漫画家の方が無茶苦茶言ってるよなあと思える部分が結構ある。 やっぱり、クリエーターというのはあれくらい強烈でないと、なれないのだろうか。

よく、

小説家志望者の多くは実は一編も最後まで書き上げたことがない、などといわれることがある。私は、そういう言説に対して、そんなことはあるまい、と思っていた。あるいは、最後まで書いたことがないのは、要するに口先だけで、やる気がないのだろう、とも。 …

ジャンプの打ち切りシステムで

好きだった漫画が打ち切られる悲しみと、それをやめた時に面白くない漫画がいつまでも連載される悲しみを比べると、私なら多分後者の方が大きいのではないかと思う。 本来八週で打ち切られる漫画が、倍の十六週もらったところで、一通り書けるものでもないだ…

『ロウきゅーぶ!』

蒼山サグ 電撃文庫 スポコン小説。 スポコンは好きだけど、小説では余りないし、次巻以降三割り増しくらいに良くなってくれることを願って。小が大に奇策で勝ちました、というのは、次巻以降が難しそうだが。 スポーツものとしては、普通。萌えは、物足りな…